(621) モンゴル日記(336)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて84 】

北モンゴル最奥部を訪ねて84

北モンゴル最奥部を訪ねて84

 上の写真は前号で触れた隣り組?の奥さんらしき女性である。通りかかった彼女に向かって、手に持ったカメラのシャッターを押すしぐさをして、”OK?”と打診。すると彼女はにっこり。それで撮らせてもらった。これは今回のツアーで唯一の女性の写真となった。ちょっと緊張したような顔つきだったが、きりっとした良い表情を見せてくれた。

 後日,撮影した写真を拡大してみると、彼女は若そうに見える。おそらく20歳代だろう。彼女は上流のゲルから何かをかごに入れて歩いてきた。撮影後に”Thank you”とお礼を言い、遠ざかる彼女を目で追った。すると,すぐ下流のゲルに入って行った。何か届け物だろうか。ひょっとして彼らは一族なのかもしれない。

 ところで,下の写真はオートバイに乗った男たちだ。これまでなら、おそらくどこかへ行くための移動手段は、まず馬だったろう。しかし、彼らはすでにこのように生活の中でオートバイを乗り回していた。3台のうち前の2台は2人乗り。そして,オートバイのものだけでないようだが、坂道には轍がくっきりと付いていた。

 「遊牧民が馬に乗らずにどうするの?!」と異国人が思ってもしょうがない。彼らには彼らなりの”生活の近代化”があろう。ともあれ,あのオートバイは日本製である可能性が高かった。そのことは後日述べる。

日々日本製品、日々近代化。 (K.M)