(675) モンゴル日記(390)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて138 】

 ナーダムを見物していたサガンヌール村を後にした。そして休憩もとらずに進む。4台は結局 3時間も走り続けた。やがて来るときに眺めた、あの連峰が見えてきた。そして,それが望める草原で一服。

 来るときには,この連峰の東側を流れていた川が、大水の影響であちこち氾濫した跡に遭遇した。そして道路の寸断の情報も通行人から聞かされもした。それで当初計画していた進路と目的地を断念し、別ルートで北上。それは(582)号で述べた通りである。そして何とか新しい目的地レンチンルフンブ村にたどり着いた。

 こうして眺めると、絵になる山岳風景ではあった。けれど緑が少なく、山々は峨峨たる様子の連なりだった。その中には最高峰であるデルゲルハンガイ山も見えた。(写真下の左側の尖った山容。)

 浮雲が流れていたが、日差しは強かった。この日も30℃を越したが、風はやわらかく湿気が少ないので、爽やかだった。筆者の腹の具合は徐々に回復してきた。サガンヌール村で飲んだ漢方の胃腸薬が効いてきたようだ。もちろん,それは日本から持参したものである。

 ところで写真とは全く関係ないことだが、気づいた事がひとつ。それはリスの死体である。この帰り道、進路を横切って轢かれたと思われるリスの多いこと!実はこの休憩場所までで10匹以上は目撃した。

 リスにとっては 日々受難、日々リスキー! (K.M)