(200) 初夏のモンゴル④

初夏のモンゴル4-1

初夏のモンゴル5-2

【樹木栽培農場―その1】

 大草原のなかの大農場である。エヘガザル社の樹木栽培農場だ(写真上・下とも)。モンゴルでも50haという農場面積は小さくはないと思う。奥では数十頭の牛馬が草を食んでいた。足もとでは丈の低い野草が、紫,白,黄色などの花を咲かせていた。

 この農場はウランバートルから車で2時間ほどのバヤン・チャンドマンという所にある。昨年秋にモンゴル北部まで魚釣りに連れて行ってもらったが、その途中で立ち寄った。その時には全く何もなかったのだ。

 しかし、今回 驚いた。かなり整備が進められているのだ。一部だが苗木も植えられ、種まきがなされたエリアもあった。栽培関連施設ではすでに井戸が掘られ、その配水タンクも設置されていた。そして そこに貯められた水は、こうした苗木畑などの灌水にもう利用されていた。また 栽培ハウスもがっちりした一棟が立てられていて、この中にも植わった苗木が見えた。

 その他の施設としては、まず外周に板または鉄線の柵が張りめぐらされていた。話を聞くと、どうやらこれは人間の侵入防止より、放牧動物の入り込みを防ぐためのようだ。一方 休憩・宿泊用には大小のゲルや家族で住めそうな本格的なログハウスも作られている。大きなゲルとログハウスには、パソコンやテレビなども備わっていた。また機材・資材置場として、中古の輸送用コンテナも据え付けられてあった。電気はもちろん通じている。

 今回、この農場整備でもD社長の経営におけるスピード感を見せつけられた。

モンゴルでは 日々発見、日々学び。 (E.O)