(310) モンゴル日記(36)

モンゴル日記

モンゴル日記

【国際会議】

 写真の上下とも、同じ日である。とにかく、人もクルマもひじょうに少ない日だった。

 写真上は、スフバートル広場に面して建っている国会議事堂だ。この広場は、ふだんなら多くの人が集まる場所である。しかし、この日は観光客らしき姿もほとんどなかった。ただ議事堂前のポールには、多くの国旗らしき旗が風になびいていた。その訳は、後で親友Bさんの話を聞いて納得した。

 一方、下の写真はソヨーチ・ガーデンセンター前の幹線道路である。東西を結んでいるが、いつもなら両方の車線にクルマがあふれ、渋滞が夜遅くまで続く。とくに最近はひどい。けれど、この有様である。

 ウランバートルのこんな閑散とした風景は、初めて目にした。Bさんの話では、国連関係の大きな国際会議が開かれていたのだという。そして そのために、さまざまな規制が行われたようだった。ことに自動車の乗り入れ制限などが実施されたらしい。また、スフバートル広場でも何らかの入場制限が行われたと聞く。それで合点がいった。

 外国の政治家などが、この国を訪れた際にとられる交通規制は、これまで何度か目撃している。空港から市街地へ(または市街地から空港へ)向かうその車列が通り過ぎるまで、一般車両は一時的に止められていた。それはたいてい、古くからの友好国が多い東欧からの訪問者(ハンガリー,チェコなど)だったと記憶している。3月末に安倍首相が同国を訪問したが、最上級の歓待とそれなりの規制がなされたことだろう。

モンゴルは今や日本の戦略的友好国で 日々好日、日々感謝。 (K.M)