(572) モンゴル日記(287)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて35 】

 北モンゴル最奥部を訪ねて35

 北モンゴル最奥部を訪ねて35

 上の写真は、谷を通過中にヤクの大群に出くわした場面だ。ヤクはウシ科ウシ属に分類されるほど、牛と近縁である。これまで2,3回遭遇しているが、会うとやはり牛より迫力を感じる。

 最初の出会いは、”モンゴルの箱根”ともいうべきテレルジでだった。それは生まれて初めて見るヤクで、その30頭ほどの群れを目の前にしたら、親しみよりはまず「怖さ」を覚えた。そばには近寄れなかった。しかし性質はいたっておとなしいという。そして肉から毛皮,ヤク乳までが利用されるらしい。こういう哺乳類もいるもんだなァと、興味を抱くことになった。

 ところで下の写真は、”13のオボー”という名所である。ここを通る旅人は、ほとんどここに立ち寄るようだ。ところで,なぜ”13のオボー”なのか?簡単に説明すると、十二支の12プラス 大きなオボー1で、計13というわけだ。十二支はもちろん子・丑・寅・・・だ。これがモンゴルにも定着していることにちょっと驚いた。この国に通ってきて7年目になるが、これは知らなんだ。

 正面から見ると、右側に6つのオボーと大オボー、左側に6つのオボー,で合計13基である。お参りや祈りの場所でもあるが、撮影スポットにもなっているようだ。

それにしても十二支の動物を飾るのではなく、オボー化するというのはモンゴルチックで気に入った。日々モンゴル流、日々モンゴルway。 (K.M)