(101) ショウキズイセン

ショウキズイセン

 ショウキズイセンの鉢植えである。その姿は大柄ですっきりとしている。その輪生の花とも相まって、遠くからでも目につく。花色は鮮やかな黄橙と表現すべきか。今月上旬の写真である。

 スイセンとは言うが、分類上はリコリス属なので、ヒガンバナの仲間である。けれど、ヒガンバナなどと比べると、容姿がたくましい印象を受ける。花の咲いた3本の花茎はまっすぐで、その断面は平べったい楕円形をしていて、けっこう硬い。また それら3本とも高さ(長さ)は50cmに達し、太さは根もとで直径2cm程もあった。

 分布は日本の四国・九州・沖縄地方から中国、そしてミャンマーにまで至っているという。ただし、変異が少なくないらしい。また、学名に関してこれまではLycoris aureaとされてきたが、最近の文献ではLycoris traubiiとするようだ。

 この辺りでは、露地なら植えっ放しにしていても、ヒガンバナ同様に毎年 時季が来ればちゃんと咲き出す。また鉢植えでも数年に1回、より大きな鉢に植替えをしてやれば、何年も生育・開花を続けるようだ。

 なお正式な和名もショウキズイセンそのものなのだが、その漢字表記ついては てっきり鐘馗様の“鐘馗水仙”だとばかり考えていた。けれど、幾つかの文献を調べてもこの説を述べていたものもあったが、そうでないものもあった。

猛暑も去って? 日々好日、日々感謝。…けれど、台風15号の影響は蒙るようだが・・・。 (E.O)