(102) “緑のカーテン”裏話

アサガオの大敵

 (注:被写体の正体が分かった人で、’虫’酸の走る人はすぐ閉じてください。)実は写真中央には蝶の幼虫がいる。体長は6,7cmあり、アゲハかその類だろう。

 この幼虫を観察すると、模様が美しくないわけでもない。また、保護色だという事が理解できる。さらには、いずれこの姿から美しい蝶に大変身する・・・この不思議さ。「やはり自然は実に多様で、奥が深い!」等と悠長に思ってしまう。

 ところが、配偶者は全く対照的である。まず、この種の生物を発見するや否や、「きゃあ!」「来て来て!」。大声を発する。

 今は慣れたが、最初にこの叫びを聞いた時には驚いた。妻の身に何か・・・!すぐに飛んで行った。が、その大声のもとは毛虫か蝶の幼虫なのである。彼女にとって、彼らはまるで不倶戴天の敵なのだ。

 今夏の節電奨励もあって、事務所の窓に“緑のカーテン”を設置した。概ね良好に生長したが、西側の窓の1ヶ所だけ、このようにアゲハの幼虫が付いてしまった。当然、そのアサガオの葉や蕾を食い尽くしてしまった。それを配偶者が発見したのだ。サァ騒ぎである。・・・結局、筆者が不本意ながらキンチョールを手にする役になった。南無阿弥陀仏。

 しかし、なぜか隣の窓のゴーヤには付かなかった。葉にもおそらくあの苦味があるので、食べないのだろう。これは女性軍の意見であった。

 それで、実際ゴーヤの葉を食してみた。苦味は間違いなくある。それに、あの変な臭いも強烈である。ついでに、アサガオの葉も口にしてみた。微かに苦味は感じたが、噛んでいるうちに甘みがわずかに出て来るようだ。そして、臭いも無かった。

虫が付いても 日々好日、日々感謝。 (E.O)