(227) 茄子漬け(ナス-番外編)

茄子漬け

 ナスは花だけでなく、その実もうれしい。ナス漬けは、漬物の中で最も好きなものの一つだ。 どうです、この色合い,つや,姿かたち!やはり、うまさには視覚も大切です。写真は某日の昼食の一皿である。

 このナス漬けはうちで漬けたので、塩とミョウバン以外何も使っていない。時期的にはもう終わり頃なのだろうが、それでもこのように食欲をそそる美しさである。長さは7,8センチほど、大きいものや小さ過ぎるものはいけない。そして 形については、すらーっとしているものが良く、ズングリムックリはあまりいただけない。基本的には一夜漬けで味はうす味、しょっぱさが足りなければ醤油を数滴たらすくらいがよい。

 ところで 新潟県は古くからナスの栽培が盛んで、その栽培面積は日本一だそうだ。また、県民のナス消費量も日本一だと言われている。それゆえなのだろう、栽培する品種も多いらしい。ちなみに、写真の漬けナスは「水ナス」という品種である。それは前回 記した。これはポピュラーな品種で、知名度も高いらしい。

 新潟では、飲み屋さんがこれを一品として出してくれる場合がある。そんな時は実にうれしい。漬けナスがテーブルに運ばれてきたなら、冷や酒か赤ワインで飲る(やる)。そして この後、イカ納豆でもあれば最上である。

 ナス漬けは家々によって個性が出る。ナスの品種は別にして、塩の加減とミョウバン、それに漬ける時間なのだろうか、味と色あいそれに固さなど、微妙な違いが生まれてくる。

猛暑日が ナス漬けくわえて 去って行き。 日々秋日、日々感謝。 (E.O)