(315) モンゴル日記(41)

モンゴル日記 画像

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【ウランバートルの桜?!】

 ウランバートルで桜が咲いているという話を聞いた。ソヨーチ社のD社長と親友Bさんの奥さんからである。ちょっと信じがたい話だったが・・・。しかし 今回それを確かめるべく、Bさんと探訪に出かけた。場所は彼が聞いていたので、その2ヶ所を訪ねた。そのうち1ヶ所はすでに花が終っていたが、もう1ケ所の“桜”が満開だった。写真がそれである。

 その“桜”は、集合住宅前の緑地に植えられていた。木は小ぶりで1.5m前後、花は八重である。バラ科の植物であることは間違いないようだった。

 うーん、モモにも似ているが・・・。また、葉が花といっしょに出る八重ザクラとは違うようだ。花弁も小さいし、細長い感じがする。花柄も短いようだ。だいたい、こうした花の付き方は、狭い意味のサクラの仲間ではないような気もする。それに、たいした大きさに達してもいないのに、花付きがいい。恥ずかしながら、筆者のレベルはこの程度だった。戻ったら、「先生」に訊いてみよう。

 それで 帰国してからさっそく、親しくさせて頂いているO先生にお聞きした。O先生は国内のみならず、国外で最も名前の知られた日本の天才的な植物研究者である。今や、新種の発見数では100を超えたようだ。そのO先生曰く、「ニワザクラの仲間だと思います。どうも背丈が伸びないようだし、モンゴルの-40℃という気温にも耐えるから、おそらくそうでしょう」、との明快なお言葉。

実は先生とビートたけしとの対談が『新潮45』5月号に載った。日々好日、日々感謝。 (K.M)