(571) モンゴル日記(286)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて34 】

北モンゴル最奥部を訪ねて34

北モンゴル最奥部を訪ねて34

 上・下の写真とも、広い谷と言うべき場所だ。峠を越えて下ってきて、次の山地に取りつくまでの低地だ。そこは丈の低い草が一面に生えた草原であり、放牧に適した場所だろう。また,水の流れる沢も二本あった。

 上の写真、左側の白い家畜は羊だと思う。そのそば,流れの向こう側で群れているのは牛かヤクか。空気は清浄、雄大でのんびりした風景が広がる。こうした眺めは気持ちをおだやかにしてくれる。心を和ませてくれる。時間があったなら,この草原で仰向けになり、天空を見上げてボケーッとしていたいものだ。

 ところで,中央に白っぽい杭のようなものが立っていた。これについてB氏が推測するには、何かを埋設する工事のマーカーなのではないか、ということだった。たしかに,この先もしばらくこの杭は立っていて、”13のオボー”まで続いていた。

 下の写真は、沢を横ぎるプラドとレクサスである。流れもこんな程度なら厄介でなく、タイヤの汚れ落としをしてくれるから、むしろありがたい。ただ数日前の降雨の際にはかなりの水量になったのだろう。川岸の部分的なえぐれや,中州の大きな石が動いた形跡が見られた。

 なお,わがXトレイルにつづくこの2台、行きも帰りも基本的にはこの順番を変えなかった。色んな点で頼もしい後続車だった。

この程度のオフロードであれば、ストレスは溜まらない。道々和やか、道々穏やか。(K.M)