(574) モンゴル日記(289)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて37 】

北モンゴル最奥部を訪ねて37

北モンゴル最奥部を訪ねて37

 ”13のオボー”からはゆるい下り坂が続いた。そして道沿いに流れる谷川の先に、横たわったような白い物体が目に入ってきた。「何ですかね?」とB氏に尋ねたら、「雪でしょう」。近づいてみたら確かに残雪だった!

 その残雪のある川の道端にクルマを寄せた。そして,最初は1台目と筆者たち2台目の、物好きな?数人が川に下りていった。もちろん筆者を含むが。しかし,後続の3台目と4台目ではほぼ全員がクルマから降りて、川原に繰り出した。

 そして,その中には当然 若い人たちもいた。彼らは雪に触れて喚声を上げたり、雪玉を握ってミニ雪合戦をはじめる連中もいた。こうなったら,もう臨時の休憩である。しばし各自はここで時間を過ごした。もちろん、それなりの所用を済ます人も。森林といえば、この辺りではモミやトウヒに混じってマツ類も生えていた。

 筆者も若者たちに交じって、ちょっと遊んだ。雪はもちろん残雪でも冷たい。しかし谷川を流れる水はきれいだが、こっちの方がより冷たく感じた。いやっ,ひゃっこいのだ。10秒も手をつけていられない。

 さて休憩を終えて再出発しようとしたら、大事なドライバーB氏が見当たらない。皆が探しはじめたら、森の中からノソノソと現れた。どうやら彼は”大きな所用”を済まして来たようだった。

夏に残雪に触れることなど、何年ぶりのことだろう。久々触感、久々体験。 (K.M)