【 北モンゴル最奥部を訪ねて78 】
こちらのキャンプに移動して来て4日目の早朝。正確に述べると6時ちょっと前,こうした幻想的な場面に遭遇した。目を覚ますと、外は深ーい霧があたりを覆っていた。写真上は草原側、写真下はシシケッド川周辺である。
夕べというか7時間ほど前には、あの虹の出現に感激した。その後に寝て起きたら、この風景だ。北モンゴルの神様は、滅多にやって来ない日本人を歓迎してくれているのだろう。滞在している間に、あれこれ劇的なシーンに会わしてくれる。こちらも異国の,それも最果ての地に来て感動させてもらっている。
さて,外に出てみると寒い。きっと10℃以下だろう。それでコテジに戻ってオーバーを取って来る。そうしているうちに、霧の風景は秒単位でどんどん変わる。霧は薄くなってきて、明るさもかすかに増してきた。この間、ひょっとしたら数分かもしれない。
新潟市の自宅周辺でも、年に数回は霧か靄かは分からないが、こうした現象が起きる。おそらくそれは,筆者たちの地域が信濃川,阿賀野川,小阿賀野川の三川に囲まれているからだろう。
こんなふうに風景を一変させるのは、こうした霧,あるいは積もる雪だ。眠る前と翌朝起きた時の、その風景の変容ぶり!外の風景を劇的に違わせてくれる。その変貌度というか落差感というのは悪くない。現在は生活者だから、大雪だけは困るが。
日々変容、日々驚き。 (K.M)