(141) 山茶花とつらら

山茶花とつらら

 朝食後の歯磨きをしていたら、窓外の景色にオヤッと目を留めた。どうやら、この日の朝方は氷点下になったようだ。

 写真の花は八重のサザンカである。しかし、それだけに注目した訳ではない。その周りの葉の様子に目が行った。葉に積もった雪が融け出したのだが、それが明け方の冷え込みでつららになったようだ。寒中に健気に咲くサザンカと、その葉から下がったつらら。この取り合わせを面白く感じたのである。このような現象はあまり見たことがない。否そうではなく、これまでそうした事には気付かなかっただけなのかも知れない。

 ともあれ 歯を磨きながら、戸外の花を愛でることが出来るというのはありがたいと思う。と言うよりは、この小さな藪のような裏庭がときどき目を楽しませてくれたり、小さな感動を与えてくれるのがうれしい。

 植物なら、このサザンカをはじめツバキ,ヤマボウシ,カルミアなどの花々。また新緑と黄葉が味わえるイタヤカエデ、あるいは花と実のカリン。訪れる鳥ならば、ウグイス,ウソ,モズなどが挙げられる。スズメなどはあまり目にしない。たまにメジロも飛んで来る。蝶の場合、キアゲハヤアオスジアゲハは時期になるとよくやって来る。

 日々の暮らしの中で、こうした場と時間が持てるこの事に、心から感謝をしたいと思う。

やはり日々好日、日々感謝。 (E.O) 

(※またモンゴルに行って来ました。今ほど帰宅したばかりで、5日間にわたって零下30℃の世界を垣間見てきました。こんな風につららが形成されるどころの土地ではありませんでした。)