(79) モンゴル再訪10-草原のヤク

モンゴル再訪10-ヤク

ヤク さま 

前略

 先回ブログで褒めた馬のことは気にしないで下さい。基本的に動植物に関しては、出会った順番に掲載しているのです。あなた方にはあなた方なりの良さがあります。だいたい、皆さんのような哺乳類も存在するという点で、動物の多様性を示してくれているのですから。

 写真は、テレルジの道端にいたお仲間です。現地時間では夕方5時頃でした。

 あなた方を初めて見たのは、最初のモンゴル訪問の時でした。やはりテレルジでしたが、その奥にある樹林帯で20頭ほどのあなた方の群れに突然出くわしました。その時には、生れて初めてみる「怪獣」(失礼!)に驚き、とっさに十数枚も写真を撮りました。

 実は当時は何も知識がなく、あなた方は野生だと思い込んでいたので、その分 感激が増したところがありました。けれど後で話を聞いたら、モンゴルにいるのは家畜化された(失礼!)皆さんだという事でした。

 少しがっかりしましたが、あなた方のユニークさを失わせることではありません。分類上はウシの仲間だということですが、あの角ばった巨体で全身が長い体毛に覆われた独特の容姿は、大半の日本人には馴染みのないものです。見たことのない変なウシなんですから(失礼!)。ですが、そうしたあなた方を形容するとしたら、威厳とか磊落という言葉が浮かんできました。

 ところで、あなた方は多方面でヤクに立っているようで、食肉,乳,毛皮等に利用されるとのことですね。変な冗談ですが万が一、何かあってあなた方の毛皮を利用せざるを得ないとしたら、厚いコタツ布団が2枚は取れるでしょうね。

失礼の数々、お許し下さい。それでは。     草草草   (E.O)