(84) モンゴル再訪15-野草⑤

モンゴル再訪15-野草5-1

モンゴル再訪15-野草5-2

 ちょっと変わった植物を紹介する。いずれもベンケイソウ科の多肉植物かと思われる。写真上はセンペルウィウム(センペルビウム)の仲間だろう。見たことはないが、まるで恐竜の足裏のような植物だ。

 また写真下は、日本にも自生するイワレンゲの仲間かと思われる。どちらも群落を形成するという程ではなかったが、このイワレンゲの方は草原のあちこちで見かけた。

 テレルジでは事前に蛇や毒虫の話は聞いていなかったし、今回も出会っていない。だから、岩山周辺に広がる斜面を、放牧家畜の排泄物にだけ注意しながら歩き回った。といっても万が一、新しいそれを踏みつけても、ほとんど悪臭はしなかった。親友B氏に言わせると、モンゴルの家畜は天然の草しか食べていないから、臭くないのだという。よく分からないが、説得力はある。

 それはともかく、斜面の草原には多様な山野草が根づいている。それらだけではない。日本では耳にしないような鳥の鳴き声や、目にした事のないようなバッタもいた。

 早朝 そこで写真を撮りまくっていると、あっという間に時間が経ってしまう。それに前日充電をしてきたデジカメのバッテリー電力がどんどん減ってくる。だから、撮影したいのに出来なかった写真は少なくなかった。鳥などは1枚しか撮影できなかったし、草原に唯一あった沼に生えていた浮葉植物は全く撮れなかった。心残りである。

時間を忘れ撮影に興じて 日々好日、日々感謝。 (E.O)