(81) モンゴル再訪12-野草②

モンゴル再訪12-野草2-1

モンゴル再訪12-野草2-2

 写真上・下の植物は、ある程度 確信や裏づけがあって名前をあげることの出来ない2種である。こうしたものは少なくない。ただし、この場合でもエイヤッで◯◯の仲間ではないか、◯◯でなければ◇◇ではないか、というレベルの筆者なりの推測は一応記した。

 もともと筆者は植物分類学などの基礎知識を持たない。また今回は時間がなく、詳細な観察を伴わない撮影なので、その植物に関する写真以外の情報がない。こんな上での推測である。全く自信などはないが、問題提起の意味で受け取って頂きたい。

  そうした状況で、写真上はシソ科のイブキジャコウソウの仲間ではないか、という事が分かった。関係資料を調べ、社内の詳しい連中にも意見を求めた。しかし、これはという結論に至らなかった。そうこうしているうちに、植物事典で以下の記述と写真に出会った。「・・・日当たりの良い岩地に生える高さ3~15cmの小低木。茎は細く,地表をはって多く分枝し・・・」(『日本の野生植物 Ⅲ』 平凡社)と記述されているが、だいたいこうした説明は合っている。また、花色も花序もよく似ているし、分布域も中国・ヒマラヤ・・・とある。当たらずと雖も遠からず、ではないか。

 また写真下は、はじめのうちはプリムラの仲間かと思ったが、根出葉がどうもそれらとは違う。花も異なるようだ。そして次に思い浮かんだのは、キンポウゲ科の植物ではなかろうか、という事である。文献・写真もかなりあたってみたが、ピンと来るものは無かった。それで、仮の名前は“ワカラナソウ1”にしておく。

言い訳めくが、名は分からずとも花があれば 日々好日、日々感謝。 (E.O)