(85) モンゴル再訪16-野草⑥

モンゴ再訪16-野草6-1

モンゴ再訪16-野草6-2

 写真上は、まずセリ科のウイキョウによく似た花だと思った。しかし、花色や花序は似ているものの、葉はどうも違うようだ。のみならず、ウイキョウの原産地は南ヨーロッパというから、その点でも疑問である。まさかモンゴルに帰化したわけでもないだろう。また、この辺は冬なら-30℃以下にはなる地域だ。葉の匂いも嗅がなかったので、その点でも手がかりはなし。結局“ワカラナソウ4”に分類した。例の『地球の歩き方』には、これと同種と思われる植物が載っていて、写真には「セリの仲間」という説明が付いていた。どうも頷けないが・・・。  

 下は多くの読者もお察しのように、アザミの仲間だろうと思われる。(まれにタムラソウの場合もあるようだが。)草丈は70,80cm前後で、草原のあちこちに点在するように生えていた。こんなアザミ類を目にすると、日本のどこかの高原にいるのでは、というような錯覚も覚えた。

 これら2つの花はたまたま近くで咲き合っていた。それに、この黄色とピンクのコントラストも目を引いた。

なじみの花が咲いていれば 日々好日、日々感謝。 (E.O)